Podcastの番組を
制作・配信しています。
オーディオドラマから
声優のトークまで
ごゆっくりお楽しみください。
Podcastの番組を
制作・配信しています。
オーディオドラマから
声優のトークまで
ごゆっくりお楽しみください。
ES──エントリーシートなんてのは、自室でひとり粛々と書くに限る。
大学のラウンジで、それもお喋りな女友達と一緒にやるべきことではないのだろう、たぶん。
「ところでさ、にっしーは今度の日曜って忙しい?」
「いちおう空いてるけど」
「了解、じゃあ『デート』の件はその日にしない?」
蜂八憲の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクトの第三弾。大学生の繊細な胸の内を描いたエピソード。朗読は根岸耀太朗、相手役は梅田朱理です。
ES──エントリーシートなんてのは、自室でひとり粛々と書くに限る。
大学のラウンジで、それもお喋りな女友達と一緒にやるべきことではないのだろう、たぶん。
「ところでさ、にっしーは今度の日曜って忙しい?」
「いちおう空いてるけど」
「了解、じゃあ『デート』の件はその日にしない?」
蜂八憲の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクトの第三弾。大学生の繊細な胸の内を描いたエピソード。朗読は根岸耀太朗、相手役は梅田朱理です。
「サクラダ先輩、僕と付き合ってください」
蚊の鳴くような声が、涼やかな空気を微かに震わせた。
大学二年生の秋、校舎裏の喫煙所で。
告白された。サークル後輩のエコウくんに。(本文より)
蜂八憲の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクトの第二弾。初期の佳作を取り上げます。朗読は得本綾、相手役は根岸耀太朗が担当。
「サクラダ先輩、僕と付き合ってください」
蚊の鳴くような声が、涼やかな空気を微かに震わせた。
大学二年生の秋、校舎裏の喫煙所で。
告白された。サークル後輩のエコウくんに。(本文より)
蜂八憲の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクトの第二弾。初期の佳作を取り上げます。朗読は得本綾、相手役は根岸耀太朗が担当。
子どもの頃から泣くのが好きだった。だから、東京で暮らしたいと思った。
上京した理由を問われてそう答えれば、決まって相手は怪訝そうな顔をした。むしろ俺としてはその反応が意外で、さらに説明を加える羽目になったものだ。
──東京は、日本で一番キラキラしている場所だと思うんです。
──キラキラしているものを涙目で見ると、もっと輝いて見えるじゃないですか。
──だから東京に住めば、泣くのが最高に楽しくなるなって思ったんです。
(本文より)
蜂八憲の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクトの第一弾。朗読は佐東充、ヒロイン役は得本綾が担当しています。
子どもの頃から泣くのが好きだった。だから、東京で暮らしたいと思った。
上京した理由を問われてそう答えれば、決まって相手は怪訝そうな顔をした。むしろ俺としてはその反応が意外で、さらに説明を加える羽目になったものだ。
──東京は、日本で一番キラキラしている場所だと思うんです。
──キラキラしているものを涙目で見ると、もっと輝いて見えるじゃないですか。
──だから東京に住めば、泣くのが最高に楽しくなるなって思ったんです。
(本文より)
蜂八憲の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクトの第一弾。朗読は佐東充、ヒロイン役は得本綾が担当しています。
archive-podcast